企業に関係する法律の基本的な事項について、幅広く概略を理解することを目標とします。初めて見る用語が多いかもしれませんが、講義では、できるだけ分かり易く説明します。

現実に、多くの学生が大学を卒業後、企業に就職してサラリーマンとして企業活動に従事しています。また、大学卒業後、親類の会社を手伝ったり、自分で会社を設立して企業活動を行ったりする場合もあります。いずれにしろ、多くの学生が経験することになる企業活動には、必ず法律が関係します。

就職して企業で働くこと自体が労働法に関係します。会社を設立するには、会社法の知識が必要です。商品を売買する取引には民法の契約に関する規定などが関係します。法律で禁じられている商品やサービスを販売してしまったり、会社のお金を横領したなどという疑いをかけられたりした場合は、犯罪について規定している刑法などが関係します。

前期の「企業と法I」では、「法律とは何か」に始まり、一般にいう「六法」について、企業活動に関係する基本的な事項を習得することを目的とします。これにより、新規ビジネスの創造、スポーツビジネス等、ビジネスの最前線で活躍できる応用力を発揮するための基礎的な知識を得ることになります。また、平成21年から開始された裁判員制度について概要を理解し、将来、選出されても、適切に対応できるようにすることを目的とします。